2009年7月22日 硫黄島皆既日食中継について

ECLIPSE-IWO

おしらせ

本台および、NHK/NICT/JAXAで実施しました硫黄島皆既日食中継は、無事終了いたしました。当日は、直前に雨が降るなど、第1接触からの撮影はできませんでしたが、皆既の前には雨はやみ、雲は晴れ、数々の映像を提供することができました。

ご協力頂いた皆様に深く感謝いたします。

なお公開映像については、以下にまとめてありますので、ご覧ください。

 

公開観測映像

DVD映像版(DVDプレーヤーで再生できる形式です。)

ISOイメージ

最新|リビジョン4(2009.8.24)

H.264 5分バージョン / 3分バージョン / JPAバージョン

リビジョン3

YouTube(HD対応) 5分バージョン

上記バージョンの高品質版(WMV/H264)
*閲覧できない場合は、VLC player にてお試しください。

YouTube(HD対応) 3分バージョン

上記バージョンの高品質版(WMV/H264)

注意点

改変や再編集は、ご遠慮ください。本映像は、「提供 国立天文台」と示すことで、ご自由にご利用いただけます。

WMVH24

 

なお、NHK様の映像は、youtubeのnhkonlineにて視聴することが可能です。

皆既日食映像素材の無償ダウンロード提供

硫黄島にて撮影した写真素材,業務用ハンディで撮影した皆既日食映像や硫黄島の写真や映像をダウンロードにて提供しております.所定のクレジットを素材利用中,または,エンドロール,巻末などにおいて示すことで、ご自由にご利用いただけます。希望される方は,以下の連絡先へご連絡ください.
(ダウンロードではなく,メディアでの希望をされる方は,その旨,ご連絡ください.)

 

ご存知ですか?2009年7月22日になにがおこったかを。

2009年7月22日に「今世紀最大」の「皆既日食」が発生しました。日食とは、太陽と月と地球が並ぶことで、地球上に太陽が月によって覆われた「陰」ができる現象です。太陽が月により完全に隠れる場合を「皆既日食」、完全に隠れない場合でも「準皆既」とか「部分日食」などと呼ばれます。
そして、7/22には、日本を始め南太平洋を中心に「皆既日食」そして、日本全体で「部分日食」を見ることができます。皆既日食は、サンサンと輝く太陽の光が「遮られる」わけですから、辺りは暗くなり、気温も急激に下がります。イメージとしては、お昼=>急に夕方=>お昼といった感じで変化します。

日食とはどんなものか?

2006年にトルコにて行った日食観測の解説付きハイライト映像を作成いたしました。こちら(WMV形式)からどうぞ。

詳細な情報として、きずな(WINDS)シンポジウムでの講演資料をこちらに公開しております。

 

伝送中継映像を希望される方へ

生中継は、終了いたしました。過去の資料については、こちらをご覧ください。

 

良くある質問

硫黄島に同行(研究・取材・撮影などすべて)したいのですが

本プロジェクトは、防衛省・文科省・総務省等と協力し、遂行しており、人員体制はすでに決まっております。したがって、同行の希望には応えられません。

次に、正しい手続きにて、上陸する方法ですが、まず、硫黄島は防衛省の管轄になっているため、防衛省から許可や支援を受ける必要があります(支援がなければ、観測地、食事など不可能です)。このためには、所轄省庁(たとえば、教育機関ならば文部科学省)と連絡をとり、その上で、省庁間協力体制をつくり、支援や許可を行う必要があります。これには、7/22に滞在すべき合理的な理由説明や手続きなど時間が必要です。私見ではありますが、今から行うのは、時間的に大変厳しいと考えます。

なお、硫黄島の北方にある北硫黄島は、無人島で、硫黄島より長い観測時間が得られます。しかし、上陸観測はお勧めできません。なぜならば、北硫黄島には、国・都・民地など様々な土地の所有者があり、許可なくして上陸(しかし上記の手続きにくらべれば楽かとおもいます)することは、法を破ることになります。また、自然保護区のため、許可手続きが必要な場合があります。港やはしけはなく、安全な上陸手段がないため、危険です。また、雲ができやすく、天候も怪しいところです。そもそも、北硫黄島にいくためには、船を手配する必要があるのですが、手配できるなら、上陸せずに、洋上で観測をした方がよいでしょう。

天候リスクにはどのように対応するのですか?

日食が観測できるかどうかは天気次第であるため、本台は、天候リスク・観測地の環境など様々な調査の上で硫黄島を選択いたしました。

しかし、天気次第であるため、奄美大島や中国などで実施される他プロジェクトと連携して、天候リスクに対して、映像を相互交換することで対応する予定です。

日食をどうしても見たいのですが

日食は、太陽に雲がかかっていなければよいわけなので、快晴である必要はりません。ですので、雲の切れ目を探せる(移動できる)洋上からの観測がお勧めです。重鎮の方々は、船で観測します。たとえば、小笠原諸島方面の海運事業者などに連絡をとってみてはいかがでしょうか?一方陸地は、(特に今回は島ですので)天候リスクが高くなります。そして、日食のある7月後半は、台風の通過やその影響に伴う雲の発生リスクがそもそも高いのです。晴れることを祈りましょう。

 

連絡先

映像希望・質問・取材の申し込みなどは、以下へご連絡いただきますようお願いします。

1818588 東京都三鷹市大沢2の21の1 国立天文台 天文データセンター 大江将史

電話 0422-34-3565

電子メール

 

2012/04/16 更新
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2008/12/26 作成