Windows 7 RTM がリリースされました。動作確認の上で、生じた問題点などをまとめます。
USB DVDROMや、ドッキングステーション経由にて、DVDROMからインストール。ディスクは、Intel X25M-160GB、問題なくインストール可能、インストール後、Windowsアップデートを数回繰り返し、必要なデバイスドライバは、すべてインストールされる。たとえば、気になる以下の点については、問題なく利用できる。
使えない機能
X61tabletと同様に、問題なくインストール可能。Tablet固有の機能を別にして、同じように利用可能
USB-DVDROMからインストール可能、インストール直後は、Wireless LANを認識しないため、有線LAN接続でのWindows Updateが必要。ただし、ディスプレイドライバ(Thinkpad X31のディスプレイドライバは、ATI Mobility RADION 9000です。)がないため、「標準VGAグラフィックス アダプタ」 ドライバーが導入される。よって、サスペンドができない。
VISTAを使用している場合は、何とかする方法がある。VISTAの C:\Windows\System32\DriverStore\FileRepository にある ati で始まるドライバファイル(たぶん3つある)を Windows 7にコピーし、デバイス(コンピュータの管理=>デバイスマネージャー=>ディスプレイアダプタ=>ドライバーの更新を行い、「コンピュータを参照して・・」=>「一覧から選択・・」=>ディスク使用で、先のコピーしたファイルを選択し、MOBILITY RADION 9000を探して(見つからない場合は、他のコピーしたファイルから探す)、インストールする。以上により、サスペンドが可能になります。ただし、エアロは使えません。
すべて、クリーンインストールで、メモリは、X61/tabletが、4GB X31が、1GB搭載してあり、X61/X31は、7200rpmドライブに交換してあります。何れも、非常に高速に動作しており、XPからの移行でも速度面においては、苦にならないでしょう。なお、ウイルス対策ソフトは、NOD32を使用しています。
Windows 7 にすると、ネットワーク系のソフトウエアにいろいろ不都合が生じますので、注意が必要です。XP->7へのジャンプアップの際には、十分な注意が必要です。
以下の問題点は、VMware Workstation 6.5.3 にて解決いたしました。
Windows 7 上で、VMware Workstation(6.5.3) を導入し、 VMware付属の vmnat.exeを使用すると、pingなどは、通りますが、TCP/UDP通信は、一切使えません。つまり、使えない。逃げる方法としては、ICS(インターネット共有)がありますが、ICSは、アドレスが固定化される。複数のインターフェースを使い分ける場合、大変面倒である。Windows 7では、Netshで制御できない。IPv6のRAを出すリスクがあるなど、全く解決策になりません。VMware(VMware Player含む)をご利用の方は、以下の方法を検討する必要があります。
このように、どれも決定的な解決策にはなりません。VMware 7では、vmnat.exeが正しく動作するので、解決できない問題ではありません。したがって、それまでの急場しのぎとお考えください。
上記のVPN問題とは、Windows OS上で、VPNを張った際に、ゲストOSからのNAT通信などが、VPN経由での通信に対応するかどうかという問題で、ICSや、NAT32を使用した場合は、VPN通信を経由しないため、たとえば、Guest OSから、VPN接続先のネットワークへアクセスするといったことができません。
Windows7では、サスペンド復帰後に、サスペンド前の接続コネクションが切断されます。たとえば、VMwareと、Host OS間で、telnet接続していたら、サスペンドの復帰後には、切断されているということになります。これは、ノートパソコンで、VMwareとホストOS上で、Xで通信して、メールを読み書きするといった作業において、致命的となります。いろいろ調査しましたが、arpなども消えており、I/F単位で、リセットされているのではないかと推定しています。
調査をしたところ、ネットワークアダプタが、無効化されていることがわかりました。復帰後、素早く有効化されますが、無効化された時点で、TCPは切断されてしまします。
解決策は、ありません。
USBスティックタイプ(ZTE MF626)のドライバが導入されないため、使用できません。これには、テクが必要です。モデムが、MF626の場合、以下の方法を試みてください。
たとえば、S11HTをDUN経由で使おうにも、S11HT側に、DUNが表示されません。(XPの場合は、表示されます。)ですが、正しく初期化コマンドを設定して、ダイアルアップすれば、使えます。
ハードウエア的には、問題ありませんが、ソフトウエアや、追加のデバイスによっては、いろいろ苦労がありますので、ご利用のソフトウエアがWindows 7に対応していることを確認してから対応されるのがよいかと思います。
アプリケーション | どないもんか? | 備考 |
---|---|---|
Adobe DESIGN CS4 | もんだいないようだ | とくになし。 |
AWORKS Astec-X | もんだいないようだ | サスペンド復旧後のTCP切断に注意 |
Office 2007 | もんだいないようだ | |
VMware | もんだいないようだ | nat問題解決された。 |
VirtualBOX | 注意が必要 | natの問題 |
TeraTerm/KeySwap | もんだいないようだ | KeySwapは、管理者権限で実行する。 |
Firefox/VLC/WinSCP | ||
Atok/7Zip/NOD32 | ||
Aventail(SONICWALL) |
2009.8.20 新規